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脱毛前後のメンテナンスは重要。肌を傷つける従来型の脱毛手法について
国内大手の医療脱毛専門院「リゼクリニック」が発行した2021年度のプレスリリースによると、2015年から2020年にかけての男性患者数の伸びが11.3倍にも上るデータが伝えられています。
医療脱毛クリニックに来店する患者数・エステティックサロンの美容脱毛に来店するメンズのお客様数は、近年急増していることは明らかです。これには大きく2つの理由が挙げられます。1つはシンプルに男性の脱毛に対するニーズが強くなり、心理的な障壁も少なくなったこと。そしてもう1つは脱毛料や除毛料を使った脱毛手法の需要が減少したことです。
目次
はじめに
業務用脱毛器(マシーン)が普及する以前に家庭で行われていた脱毛方法
体毛に含むケラチンタンパク質のシスチン結合を切断する除毛料について
業務用脱毛器(マシーン)が普及する以前に家庭で行われていた脱毛方法
多くの優秀な業務用脱毛器(マシーン)が医療クリニック・エステティックサロンに普及する以前には、脱毛料や除毛料を使った体毛の処理が一般的でした。脱毛料や除毛料は主にワキの下や脚に生えた体毛を除去または目立たなくするために使用されています。脱毛料とはワックスなどに毛を包んで物理的に抜く種類で、除毛料とは体毛を化学的に変化させて取り除く種類になります。当然これらの脱毛商材は、手軽に家庭で行えるため消費者に一定のメリットがあり普及をすることができました。しかしながら現在そのほとんどが医療クリニック・エステティックサロンの扱う業務用脱毛器にとって代わっていることを考えれば、その脱毛効果や身体への副作用にデメリットがあることは否めません。
体毛を物理的に除去する脱毛料は、「ワックス脱毛」といわれるものです。特徴としては脱毛料を加熱溶解させて体毛に塗布し、脱毛剤が固化したら体毛と一緒にはぎ取られます。また常温で用いる脱毛料として脱毛粘着テープなども製品化されています。脱毛料は除毛料に比べて、再び毛が生えてくるまでの期間が長いことがメリットとされていました。しかしながらこの手法は、脱毛部位の毛穴が傷つきやすく、肌に炎症や黒ずみ・角層が一部剥がれることによる乾燥のトラブルがつきものということがデメリットとされていました。
体毛に含むケラチンタンパク質のシスチン結合を切断する除毛料について
一方体毛を化学的に除去する除毛料の特徴は、クリームやペーストにチオグリコール酸カルシウムなどの体毛還元剤を配合した製品です。体毛に含まれるケラチンタンパク質のシスチン結合を化学的に切断することから、人によっては炎症を起こす場合があります。使い方としては、脱毛部位の体毛が隠れる程度まで製剤を塗布し、5〜8分放置後取り除きます。除毛料は脱毛料とは違い、体毛を抜くような痛みはほとんどなく、家庭で手軽にできる脱毛製品として認識をされました。しかしながらやがて、除毛料は使いにくいとされていきます。除毛料は濃度やph値が高い場合・塗布後の放置時間が長いと作用が極端に強くなります。そうすると、脱毛部位の皮膚刺激も強くなり、皮膚障害を起こす可能性が高いため、要するに取り扱いに危険を伴うことになります。もしどうしても除毛料を使う場合には、よく洗い流し保湿をしっかりと行うことを欠かしてはいけません。除毛料の医薬部外品の有効成分として、「チオグリコール酸塩」があります。これはph9〜12の強アルカリ性質で、毛の主成分であるケラチンを還元し溶解する役割を備えています。
また、脱毛料・除毛料・剃毛などの家庭内脱毛ケアが普及した頃、体毛は剃ったら生え変わった毛質は太くなるのか?という議論をよく耳にしたと思います。結論からいうと、毛をどのような手法で取り除いたとしても、生え変わりの体毛が太くなることはありえません。新しい毛というものは毛先より断面が太いことや、色素が濃いため視覚的にそう見えるだけの話なのです。
今回のまとめ
脱毛はもちろん効果が重要ですが、肌を痛め傷つけたり、火傷などの副反応を起こすことは回避するべきです。介護脱毛などの一部の特殊なニーズを除けば、脱毛は美しくなるために行う施術ですから、脱毛を行なって肌が荒れたり傷がついたりすれば、これは本末転倒な話です。
Seizeでは脱毛前後のメンテナンスに力を入れています。特に顔の皮膚は繊細ですから、化粧品等を使い保湿ケアを行い、必要に応じてフェイシャルエステなどを行うことも有効といえるでしょう。