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2024.03.13

Column

メラニン色素の減少と、脱毛効果の因果関係について

体毛は髭・ワキ・VIO・腕・脚・手の甲など、どの部位においても、肌から露出している部分が毛幹で、肌深部(毛包以下)からは毛根に分類されており、毛幹が肌から出る際の部位を毛孔といいます。そして毛根部には皮脂を分泌する皮脂腺があり、さらに深部には体毛そのもの(毛母細胞)に栄養を与える毛乳頭があり、ここには毛細血管が入り組んでいる構造になります。

ここで重要なことは、エステティックサロンが行う脱毛器を使った施術は、アプローチが毛根部である毛包近辺全般のアプローチであるということです。以前ご紹介したいわゆる「セルフケア脱毛」の脱毛料や除毛料のアプローチとは異なり、毛包部位で起こる体毛の成長を阻害するというと理解がしやすいかもしれません。

目次

はじめに

脱毛器は毛包部位にアプローチ。毛包内部の細かな構造と特徴について

脱毛施術を若年層から薦められるのは、メラニン色素の減少が理由です

まとめ

脱毛器は毛包部位にアプローチ。毛包内部の細かな構造と特徴について

読者の皆様が脱毛サロンに行き、失敗したな・後悔したなと思うならば、それは例えば「痛みに耐えられない」・「肌荒れや腫れ・火傷のトラブルがあった」・「スタッフの方に一括コースなどを無理矢理組まされた」などと様々な理由が想定されます。しかしながらエステサロンやクリニックの美容・医療脱毛に通い失敗したと考えられる一番多いケースとは「いつまで経っても毛が減らない・抜けない」といった現象だといえます。優秀な美容・医療脱毛器を使い、勤勉で技術・キャリアのある脱毛士が施術を行えば、自ずと体毛はプラン通り抜け、減っていくはずなのです。以下においては、毛包の構造・各器官の名称と特徴などについて共有していきます。

鞘状の毛包は、毛孔以下の毛根部位を包みます。そして、毛包は表皮が変化してできた内側の上皮性毛包(毛根鞘)と、真皮が変化して成り立つ外側の結合織性毛包と、その間にある硝子膜からできており、いわゆる層状構造になっています。表皮が変化してできた内側の上皮性毛包(毛根鞘)は、さらに枝分かれをしています。毛小皮とかみ合い毛を毛包に固定する役割の鞘小皮・毛包中央部付近で角化するハクスリー層・毛根上部で角化しているヘンレ層という3つの層から成る内毛根鞘。対して外毛根鞘は、毛根部では2層で存在し、上方に移るにつれ多層となり、毛包の下部が厚くなり、毛孔に近づくにしたがい、層は薄くなっていきます。二層から成り内層が外毛根鞘と噛み合っている独立した膜が硝子膜です。血液と神経が分布していて、コラーゲン繊維・弾性繊維・線維芽細胞が位置するのは結合織性毛包です。これには神経が多数存在する内繊維層・毛包全長にわたり存在する外繊維層・毛細血管がループ状に入り込む毛乳頭が位置しています。

 

脱毛施術を若年層から薦められるのは、メラニン色素の減少が理由です

また毛包内部には、メラノサイト(色素細胞)が活動しており、その中にある毛根にもメラニン色素はそんざいしていますが、これは光脱毛を主とする美容・医療脱毛においては、重要な器官となります。なぜなら脱毛器が発する光エネルギーのほとんどは、メラニン色素により体毛の有無を判別するからです。

しかしそもそも体毛の色が黒・金・赤・白などに違いが起こるのは一体なぜなのでしょうか?体毛の色の決定は、メラニン色素の量によって決まります。そしてメラニン色素は、毛球部にあるメラノサイト(色素細胞)がつくりだしているのです。そしてメラニン色素がもっとも多いのが、日本人などに多い黒髪です。いわゆる赤毛や金髪はメラニン色素が少なく、代わりに鉄分や気泡を多く含んでいるからです。日本人にも起こる白髪化は、老化現象により30代半ばから発生しやすいといわれています。つまり白髪化というものは、メラノサイトがメラニン色素をつくりだせなくなることが要因であるのです。

 

今回のまとめ

近年介護脱毛という言葉がメディアでは報じられ、美容脱毛サロンや医療脱毛クリニックには、40代以降である消費者の問い合わせが増えているようです。しかしながら30代以降に白髪化が進むことを考えるならば、一定の年齢になったとき、脱毛の効果は減少しやすくなるということを、心得ておく必要があるでしょう。

脱毛で最大効果を望むならば、10代・20代で脱毛サロンに通うことをお薦めいたします。Seizeが大学生の街にエステティックサロンを開店したのは若年層の方々に、脱毛文化がいち早く広がるべきだと考えたからなのです。

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