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お知らせ・コラム
脱毛店選びを行うときに、必要な知識とコミュニケーションについて
脱毛サロンの広告に提示されている料金だけでは、一概にコスパがいい・悪いということは判断がつきません。単発のキャンペーンを魅力的な安値で打ち、お客様の来店を促し「今日帰るまでに一括のコースを注文したら大幅の値引きをします」というお粗末な営業が行われ、来月から通おうと思っていたらそもそも予約が取れなかった。という話も稀にありますから気をつけなければいけません。
そもそも脱毛施術は1回で完了するわけではありませんから、予算を考えるのであれば、脱毛を行う箇所(単価)・通う頻度・通う期間を脱毛士にプランニングしてもらう必要があるのです。但し悪質な脱毛サロンによっては明確な減毛・脱毛理論がなく無秩序に回数を重ねるよう、提案をしてくることがありますからこれについても留意する必要があるのです。
目次
はじめに
脱毛店選びに後悔しないため、体毛の構造や仕組みを理解するべき
脱毛店選びに後悔しないため、体毛の構造や仕組みを理解するべき
脱毛は決して安い買い物ではありませんし、身体の機能にアプローチする繊細な技術ですから、上記のような提案を行う脱毛サロンに業務を任せてしまうと、きっと長期間後悔をしてしまいますし、何より多額の損金が発生することになります。対策はこれまで私たちがコラムで書いてきたような毛の構造・発毛や脱毛の仕組み・毛周期の知識を最低限は身につけておくといいでしょう。今回のコラムではこれまで述べてきた、体毛の構造・発毛や脱毛の仕組み・毛周期の重要なポイントだけをまとめてお伝えしたいと思います。
まず皮膚組織と体毛ですが、これには大きく5つのポイントがありました。体毛は肌(皮膚)の付属器官の一つであるということ・体毛は大きく2つの部位に分かれており、皮膚表面から出ている毛幹と皮膚に埋まっている毛根があるということ・体毛は毛根部で毛包に包まれていること・毛包の中央よりやや下部に毛隆起があり、起毛筋に繋がっていること・皮脂腺やアポクリン汗腺は毛包に開口しているということです。そして体毛の構造ポイントを押さえておくことも重要です。体毛は、中心から順に毛髄質・毛皮質・毛小皮の3層構造をとっており、体毛の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質で、硫黄を多く含んでいることが特徴でした。また発毛・脱毛に大きく関わる「毛包」の構造についてですが、毛包は表皮が変化してできた上皮性毛包、真皮が変化した結合織性毛包、その間の硝子膜から成り立っています。そして上皮性毛包は、内毛根鞘と外毛根鞘に分けられ、結合織性毛包は、内線繊維層・外繊維層・毛乳頭に分けることができるのです。
脱毛サロンに提案を振り回されないための、もっとも重要な体毛知識
以下の知識は脱毛を行いたいユーザーにとっては、必ず念頭に入れておいて欲しい内容です。まず体毛が伸びる(発毛)仕組みなのですが、体毛は毛母細胞が増殖・分化することによってつくられて、また毛乳頭が毛母細胞に栄養や酸素を供給することで、体毛の発生や成長が促されていくのです。
そして特に押さえるべきキーワードは「毛周期」です。毛周期とはつまり全身の箇所どこの体毛においても生え変わるためこのサイクルを指すのです。毛周期は成長期・退行期・休止期の3つに分かれています。成長期は毛包が毛乳頭の位置に達し、毛母細胞は活発に増殖・分裂・体毛は伸長していく流れです。退行期とは、毛母と毛乳頭の結びつきが緩み、毛幹は徐々に退行し、同時に毛包も萎縮します。そして最終的に体毛そのものが伸長しなくなるのです。休止期で毛包は毛隆起の近くまで萎縮し、毛乳頭は毛球と離れ毛母細胞も消失します。体毛は日常的に起こる摩擦などでどんどんと脱落(抜毛)していくといくわけです。
今回のまとめ
脱毛店では「体毛の性質には個人差があるためお客様の脱毛プランを決めることはできません」というスタッフの常套句がありますが、これはプロの脱毛士としての受け答えにはなっていません。体毛も身体の一器官なのですから、内臓や筋肉・骨のように一定の性質を持ち、例え僅かな個人差があってもプロであれば肉眼で見極められなければいけません。知識や経験の乏しい脱毛店のスタッフは、一貫とした全身脱毛の提案・キャンペーンの提案など、売上重視の営業ばかりに走りお客様の目標に合わせた脱毛アクションのプランニングをそもそも立案することができません。接客するスタッフは、店舗そのもののリテラシーを決めているので、スタッフ間のコミュニケーションの中で良い脱毛店・悪い脱毛店を見極められるように最低限の知識を習得しておきたいものです。