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2024.04.27

Column

セルフ脱毛がブームになる一方、私たちが考える脱毛と安全について

当店では10代20代である学生のお客様も多くいらっしゃいます。若い世代はインターネットサイトの発信や受信が得意なことは確かです。しかしいかにオンラインで便利になった世の中といっても、企業やインフルエンサーが主導する偏りのある広告で脱毛サロンの情報を正確に精査しそれぞれを判別することは困難でしょう。ですから私たちは脱毛施術を決められる前に完全個室のプライベート空間でしっかりとコミュニケーションを取ること・営業や宣伝ではなく、お客様それぞれのニーズに合った実績を正確にお伝えすることを大切にしています。例えば当店がメンズ限定にしていることも前述のコンセプトに関わります。男性と女性では毛質・肌質が微妙に異なるため、男性(メンズ)に絞ることでよりカウンセリングや施術の精度を高めることができるのです。

目次

はじめに

家庭用脱毛器と脱毛サロンの脱毛器。効果以外の比較観点について

髭剃りをしなくなることで、回避できる皮膚感染症リスク

まとめ

家庭用脱毛器と脱毛サロンの脱毛器。効果以外の比較観点について

男性と女性の肌質の違いは、体毛の濃さやその範囲の広さだけでなく皮脂分泌量や水分量も異なります。そしてもちろん肌の免疫機能は皮脂分泌量や水分量によって高まったり低下したりしますので、前回のコラムで取り上げた皮脂感染症リスクにもこれは関わってくるのです。

脱毛は肌深部に位置する毛根部へエネルギーアプローチするものですし、剃毛も肌内部に刺激を与える行為です。近年家庭用脱毛器や剃毛を代表とするように「体毛を抜く」という行為を自宅で手軽に扱うという話をしばしば耳にしますが、脱毛器具・設備・手指の衛生管理が整っていない自宅で脱毛や剃毛を行うことは、あまり良くないことだと私たちは考えています。これは前述の皮脂感染症リスクが高まるということが一つの要因なのですが、皮膚感染症とは細菌によるもの・ウイルスによるもの・真菌類によるものと、大きく三つに分類することができます。

 

髭剃りをしなくなることで、回避できる皮膚感染症リスク

男性が脱毛をする大きな動機の一つに「朝、髭剃りをしなくていい」ということが挙げられます。もちろんこれには時間を有効に使える・面倒じゃないなどという利便性の観点から話されることが多いですが、「カミソリ負け」のリスクがない。ことが私たちはもっとも重要だと捉えています。皮膚感染症は、細菌によるもの・ウイルスによるもの・真菌類によるものの三つに分類されるといいましが、この内細菌によるものについて「カミソリ負け」が挙げられます。カミソリ負けは別名尋常性毛瘡というのですが、これはカミソリで肌表面が削られたところから黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌などが侵入して毛包炎や毛包周囲炎を起こす原因となります。また発赤や化膿を併発させ治りを難しくしたりこれを繰り返すことにより肌そのものが肥厚したりすることもあるのです。また細菌がもたらすものとして「せつ」という状態があります。せつは一般的におできといいこれは黄色ブドウ球菌が毛包や皮脂腺に感染、そして増殖することで肌が炎症を起こし化膿する病気に発展することもあります。せつは場合によって毛包が赤く腫れ上がり、熱を持って痛みを伴うことがあります。他にはとびひがあり、これは黄色ブドウ球菌が肌表面に感染し次々に水疱ができる病気のことをいいます。水疱はやがて破れて膿と瘡蓋ができます。とびひは伝染力が強く幼児の病気というイメージですが大人にも発症することは珍しくありません。最後にひょう疽についてお伝えします。ひょう疽は手足の指先のトゲ・小さな傷口に黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などが感染して起こる化膿性の炎症です。ひょう疽は痛みが強く、悪化すると患部を切り膿を出す場合もあるのです。

 

今回のまとめ

セルフエステにとどまらず、セルフ脱毛も一種のビジネスモデルとして確立されつつあります。脱毛を専門とした医療機関や美容サロンでは、家庭用脱毛器はエネルギーが微弱であるため、脱毛の効果に懐疑的だという声は少なくはありません。もちろんそれは私たちも同感です。しかしそれに加えて、やはり脱毛は肌や肌内部を管理するサービスということもあり、身体の安全性という観点からもプロフェッショナルが行う施術であるべきだと私たちは思うのです。

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