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医療レーザー脱毛・光脱毛・ニードル脱毛は共存する脱毛方式
世の中には多くの脱毛方式が広告の文言などを通じて飛び交ってはいますが、消費者の方は医療レーザー脱毛・光脱毛・ニードル脱毛とこの3種に分類することでもっとも正しい店舗選択をしやすくなると私たちは考えています。そして私たちはこの3種類の脱毛方式にはそれぞれの良さがあり、これからも世の中に脱毛需要が存在するのであれば3種それぞれ最善を尽くせばどれも必要とされる脱毛方式といえるのです。
目次
はじめに
レーザー脱毛のメカニズムは「選択的光熱分解」である
以前のコラムでもお伝えしましたが、ここで混在される間違った情報は、医療レーザー脱毛と光脱毛の違いでそれは「白髪が抜ける・抜けない」と分類されることです。白髪が抜ける脱毛はニードル脱毛のみであり、現在国内で主流の医療レーザー脱毛・光脱毛では、どちらも白髪は抜けません。医療レーザー脱毛の特徴は一言でいうと「剛毛に強い」ということで、これまでに挙げた毛質シリーズでいうと髭・VIO・脇などの硬く毛根が深い頑固な体毛に対して効果を発揮しやすいというのがもっともわかりやすい特徴だといえるでしょう。医療レーザー脱毛は美容脱毛とは違い、医師もしくは看護師しか施術が行えず、使用する脱毛器のフルエンス(出力)に特に制限もありません。また深達性にもっとも影響する波長ですが、これは固定波長で長波長のものが一般的です。キャンデラ社のアレキサンドライトは755nm・ルミナス社のダイオードは1060nmなど毛根部が深い、太く頑固な毛をしっかりと処理されることを目的に脱毛器は製造されています。しっかりと管理されていることが前提であればそんなことは起きませんが、深達性が高い分マネジメントを誤ると真皮熱傷のリスクがあり、そうすると肌がミミズ腫れのような状態になるともいわれています。また痛みはある程度強いですが、硬毛化への対策がしっかりと踏めるのも、医療レーザー脱毛器のメリットにあるでしょう。
さてこれらの特徴を持つレーザー脱毛ですが、メカニズムは「選択的光熱分解」といいこの手法は脱毛だけではなく血管腫の治療にまで幅広く応用をされています。レーザー脱毛は、肌内部のメラニン色素をターゲットにし波長の光を毛乳頭や毛包に吸収させ熱変性を促し脱毛に至るという、簡単に解説すると原理はこのようなものになります。
レーザー脱毛器の指標であるパルス幅について
以前は波長やフルエンスなどの話は詳しく取り上げましたが、パルス幅に関してはあまり触れてこなかったのでお伝えさせていただきます。レーザー脱毛に使用されるレーザーはロングパルスレーザーで、ミリ秒単位の発振パルス幅を持つレーザーです。表皮に損傷を与えず、毛包にだけレーザー効果を得るだけのパルス幅の設定が必要となります。レーザー脱毛を行うには毛包のTRTと同じかもしくはそれ以上に長い時間が必要といわれています。レーザー脱毛に使われるパルス幅は25ミリ秒〜100ミリ秒の幅が理想的だといわれていますが、これには一定の幅があり且つサロンやクリニックごとに諸説考え方があるのです。
また医療レーザー脱毛は、出力制限がないとはいいましたが、ここは医師監督のもとしっかりと調整されています。当たり前ですがレーザー出力を大きくした方がその効果は高くなるのですが、強すぎると表皮熱傷つまり火傷を引き起こす可能性が高くなります。また出力が高過ぎると痛みが辛すぎるので、施術完了まで実施することができなかったり、通っている途中で離脱することがありそうするとこれまでに通った分まで大変惜しいという話にもなるのです。
今回のまとめ
医療レーザー脱毛と光脱毛の差は、脱毛器の光エネルギーのフルエンスやその深達性ということが本質になってきます。つまり得意とする毛が異なるということです。毛根部がそこまで太くない毛や産毛のような細い毛には、光脱毛が活躍する場合が多いのです。