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脱毛・美容効果を高めるためのポイントは、肌内部からの水分保持にある
NMFは天然保湿因子で水分を吸水する力があり、また抱え込む力があるため、体内での働きがとても重要なのですが、一方で肌が常に乾燥しているという方はこのNMFが体内で正常に機能していないという可能性があるのです。その理由には様々なものが考えられますが、もっとも多いといえるのはターンオーバーサイクルの乱れが挙げられます。
何回行っても脱毛が終わらない・短い間隔で脱毛しても毛が減った気がしないなど、これは脱毛士のスキルによることもありますが、お客様の肌の乱れにより起こっている現象であれば、いま一度担当のスタッフと肌のメンテナンスについて話し合うことが重要だといえるのです。
目次
はじめに
脱毛効果を上げるためには、肌のバリア機能を高める必要がある
そもそもVライン・Oラインのようなデリケートゾーン、髭、脇、脚、うなじ、首、背中、頭髪に至っても共通していることは、肌に毛穴は存在し毛包や毛根部はどれも同じ構造であるということです。皮膚(ここでは肌ではなくあえて皮膚といいます)は大きく表皮・真皮・皮下組織の３重構造になっており、表皮は角質層・顆粒層・有棘層・基底層で成り立っています。角質層にある細胞は核が失われているためよく「死んだ細胞」といわれていますが、10層から20層に重なり角質をつくりあげNMFならびに細胞間脂質などのバリア機能の役割を担っています。肌が乾燥するという現象は、NMFや細胞間脂質が刺激・不衛生・タ―ンオーバーサイクルの乱れによりこのバリア機能がボロボロになるというスパイラルですから、シンプルにいうと乾燥はさらなる乾燥を生むということです。想像に容易いですが、酷い乾燥はバリア機能が弱まり、刺激を積み重ねた(有棘層点在する)ランゲルハンス細胞も働きが弱くなるため、脱毛施術にそもそも耐えられない肌状態になるということです。それでも脱毛器を使い施術をしても、毛が効果的に抜けるような照射エネルギー量を使えないわけですから、脱毛の効果は発揮されることはありません。
前述したランゲルハンス細胞はいわゆる肌の免疫細胞ということになります。耐久できる範囲内といえど、脱毛器を照射することは肌にとって特別な刺激です。刺激が起こると通常では肌荒れ・腫れ・炎症・かゆみなどが起こるはずですが、一定の範囲内であればこのような症状は起きず、それはランゲルハンス細胞が表皮の内部で活躍しているからなのです。そしてランゲルハンス細胞の活躍を継続させるためには、肌のバリア機能を整えないといけませんからやはり日常的な保湿はとても重要なことだといえるのです。
毛の毛根部は表皮を通過し、真皮にまで及んでいる
また肌の観点から脱毛をしっかりと理解するためには、毛根部が一体どのような位置にあるのかを把握することが重要です。基本的な脱毛のメカニズムは毛根部(毛乳頭)まで脱毛器の光エネルギーがアプローチをして、メラニン色素に反応し、毛や毛包を熱することで毛が抜けたりこれから生えにくくなるという原理でした。そして髭・VIO・脚・腕・うなじ・首・脇などに問わず毛穴(毛孔ともいいます)から外部に出ている毛を毛幹といいますが、肌内部にも毛包によって包まれており、その最下部となる毛根は真皮の中にまで及びます。真皮とはヒアルロン酸という水分保持を役割とした基質があり、コラーゲンというタンパク質を構成する繊維物質があったり弾力繊維のエラスチンがある表皮の下部にある肌の層です。脱毛器の照射エネルギーは毛根部にまで及びますから、表皮に多少は刺激を与え通過していくので、肌の内部が乾燥をしていると肌荒れ・腫れ・炎症・かゆみなどが起きてしまいます。前段の話をもう一度まとめると、バリア機能を高める角質層からしっかりと保湿をすることで、肌は綺麗になり脱毛の効果も出しやすくなります。しかしそのためには表皮が適切にターンオーバーを繰り返しておく必要があるので、これらの働きを左右する化粧品の使用習慣やそもそもの規格を正さないといけないのです。
今回のまとめ
当店はクレンジングや化粧水にこだわりを持ち、上質なものを仕入れています。例えば化粧水で低品質なものは、増粘剤などで保湿感覚を出すことに特化しており、本質的な肌内部の保湿が足りません。やはりNMFや細胞間脂質が正常に働くことを促す保湿含めた活性成分でアプローチすることが何より重要で、当店ではこの基準に沿った化粧品だけを取り扱っているのです。