News
お知らせ・コラム
脱毛知識に関する、よくある誤解3選をご紹介します
脱毛は他の業界と比べてブラックボックス化しているため、「優良な脱毛店を見つけたい」というようなポジティブな観点ではなく「脱毛店選びに失敗したくない」といわれることが多い稀な業界だと思います。しかしブラックボックス化に至るには理由があります。それは脱毛施術自体が大変複雑なメカニズムでできているからです。体毛の構造とヘアサイクル・脱毛器が放つ照射光の出力・またその性質と、これらを詳しく広告で解説することは不可能ですし、もし発信することができたとしても事業者にリターンは期待できないでしょう。
但し時代は変わりました。メンズ・女性ともに脱毛はスタンダートな文化となり、店舗はその需要を取り合うように、ひたすら過当競争を続けています。現在私たちがお客様に求められていることは、サロンやクリニックを一方通行で売り込むことではなく、お客様に正しい知識や判断基準を提供することなのです。
目次
高額な業務用脱毛器であれば、効果は最大化するという誤解について
本日は脱毛知識に関する、よくある誤解3選を共有したいと思います。1つ目の誤解は「値段の高い脱毛器を使用しているサロンを選ぶべき」という誤った常識です。この誤解の前提には、脱毛は脱毛器ですべての施術を行うわけなので、脱毛器の性能こそが効果の要素のすべてを占めている。よって性能の高い脱毛器は高価な値がついているはずので、本体の値段を調べて高い脱毛器を使用しているサロンに行けば間違いがない。という思い込みにあります。ここでもっとも重要なことは、脱毛の効果は施術者の知識や技術力に大きく影響を受けるということです。もちろん豊富な知識でどれだけ機器の調整を行なっても毛が抜けにくい(あるいは抜けない)脱毛器はあります。またその逆で優秀な施術者がカウンセリングや操作をしっかりと行えば、どれだけ濃い顎髭でも一定の回数で施術が完了できる性能の高い脱毛器も存在します。つまり脱毛器の性能だけで脱毛効果の大小・スピードが決まることはありません。脱毛器には3つの光の性質がありました。フルエンス・波長・パルス幅です。これらは一人ひとりの体毛や脇・VIO・髭・腕・脚など、その箇所により個体差があるがゆえ、体毛の特性を専門的な知識で捉えながら緻密に脱毛器の操作を行うことが求められます。そしてこのスキルは施術者によってレベルの差が生じます。ですから性能の高い脱毛器を使っているからといって、必ずしも脱毛効果が最大化されるわけではないのです。また性能が高い脱毛器は値段も高い。という考えも正しくはありません。業務用脱毛器の卸会社のほとんどは、広告に経費のほとんどを注ぎます。つまり脱毛器の本体価格は、原価に比例するものではありません。よって「値段の高い脱毛器を使用しているサロンを選ぶべき」という主張は明確に否定することができるのです。
脱毛の来店頻度・ハイブリット脱毛に関する誤解事項について
「脱毛サロンには完了まで2週間に1度ずつ通うべきだ」ということも誤解の1つです。脱毛サロンのスタッフはカウンセリングの際、2週間に1度ずつ通ってくださいね。とアドバイスをされることがありますが、明確な理由を合わせてはいません。脱毛に通うペースはそれぞれの体毛の状態で決まりますから、実際に2週間に1度のペースが正しいこともありますし、脱毛効果が進みヘアサイクルが伸びた場合はそこまで来店する必要はないともいえるのです。当店では脱毛する部位の毛や肌の状態、お客様一人ひとりの脱毛目標に合わせて、それぞれに適した来店頻度を提案しております。
「ワックス脱毛と光脱毛のハイブリット脱毛は効果的」ということもまた、誤解です。この主張のロジックを簡単に解説すると、ワックス脱毛後に蓄熱式の脱毛器でバルジ領域にアプローチをすると、毛はすぐに抜けそれから毛がだんだんと再生しにくくなるというものです。しかしながら光脱毛の基本的なメカニズムとして、毛が抜けた状態での脱毛効果は出ないという事実があります。光脱毛は毛の色素に光を照射することで、熱が加わり脱毛効果へと繋がるのです。
今回のまとめ
診断の内容が曖昧な状態で「とにかく2週間に1度来てください」は明らかにサロン側の利益のためだけにつくられた提案ですので気をつけてください。またハイブリット脱毛は効果的なのでオプション料金がかかる。などというセールスもまた同じなので、これにも気をつけてください。
脱毛とはサロンの利益のためにではなく、お客様が目標を達成するために行われるサービスなのです。