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お知らせ・コラム
脱毛器に搭載する光を使いこなせることが一人前な脱毛士の条件です
革新的な脱毛器が発売しました。人気有名人・インフルエンサーがプロデュースした脱毛器がデビュー。など、脱毛業界にもワクワクするようなマーケティング上の文言などが溢れています。フェイシャル・痩身・リラクゼーションなどあらゆるエステティックサービスの中で脱毛メニューは人的技術差異がなく、脱毛器によりその効果をすべて決定するような広告が大変多いように思います。
しかしながら脱毛とは他のエステティックメニュー同様、実に属人的な技術であり、キャリアや知識がないスタッフが簡単にお客様の目標効果を出すことは不可能だといえるでしょう。ですから読者の皆様がもしこれから脱毛を受けられるエステサロンやクリニックを探しているのであれば、脱毛器や価格・支払い方法も気になるとは思いますが、カウンセラーと共にしっかりとニーズを向き合って、提案の内容により決定されることが脱毛サロン選びとしては重要であると私たちは思います。
目次
はじめに
光脱毛器が脱毛を促進するメカニズムについて
もちろん脱毛器のスペックに応じて脱毛の効果というものは左右されることもあるのですが、光脱毛ということだけあり厳密には脱毛器の「光」の性質と各部位の体毛の性質の関係性で効果が導かれると理解いただくことがベターなのかもしれません。
とすると、脱毛器の光の性質とは一体どのような要素を指しているのでしょうか?脱毛器は毛根部の毛乳頭の熱変性を促進し、毛包を含めて熱でアプローチすることが役割なのですが、ここには波長・フルエンス・パルスといった3つの役割が隠されています。まず波長とは電磁波の波長を指しており、短波長・長波長の2つに分かれます。いわゆる紫外線はこの中の短波長にあたり、光は青く深達は肌の表面で収まりますがしかしかなりパワフルな光です。深達とはその名の通り、肌の内部の深さを指すわけですから肌表面に近い毛根部にアプローチするということです。そして毛根部の位置とは体毛でも比較的細いものが浅くなり、太いものは肌の深部に毛乳頭が根差しています。人の体毛は顔の中でも顎・頬・鼻下でもその特性に違いがあり、ましてや全身であればVIO・腕・手の甲・脚・首・背中など箇所の分だけ体毛は種別され、その太さが違えば毛乳頭の大きさ・根の深さが違うわけですから、こういった違いに合わせて美容脱毛であればアタッチメントのフィルターを変え、レーザー脱毛であれば固定波長なので、脱毛器の機種を使い分けることで脱毛の効果を最大化していくわけです。
硬毛化や脱毛器の視点で光のパルス幅の使い方は変わります
またパルスとはピークパワーのことを指しています。つまり瞬間的な熱量の高さということですが、「例えばパルス幅が長い」ということは曲線がなだらかですからピークパワーもそこまで高くありませんが、パルス幅が短いと逆に瞬間的なパワーが高いということでこれも体毛の性質によって使い分けるのです。
よく脱毛サロンのパフォーマンスでポップアップというものがありますが(毛穴に残った体毛がポンっと飛び出す現象)、ポップアップをさせるにはパルス幅をかなり短くさせる(ピークパワーを高める)とこのようなことが実践できます。パルス幅に関しては硬毛化を軸に長いことをお勧めするサロンもいれば、短いことが硬毛化にならないとお勧めするサロンもあり、これは各脱毛サロンによって見解がバラバラです。Seizeでは硬毛化はパルス幅が長い方が抑制できると考え、また脱毛器のスペックを最大限使うことができるという視点でも、長いパルス幅を使用するようにしています。
今回のまとめ
今回のコラムでは以前取り上げた「フルエンス」以外の光を形成する要素として波長・パルスについてお伝えしました。やはり脱毛とは専門的な分野ですが、こういった言葉がコミュニケーションの際飛び交うことが多いですが、あくまで脱毛士が磨かないといけないことは、お客様の毛質に対していかにこの(脱毛器に搭載した)光を使いこなせるかという点なのです。